ワードプレスの「更新情報サービス」って何を送信してるの?調べてみた

WordPressには「更新情報サービス(Update Services)」という機能があり、新しい記事を公開すると指定されたサーバーに通知を送ることができます。これにより、検索エンジンやブログのディレクトリが素早く更新され、インデックスの速度向上が期待できます。しかし、具体的に何が送信されているのか気になったので、実際に調べてみました。
更新情報サービスの仕組み
更新情報サービスは、WordPressの「設定」→「投稿設定」内にある「更新情報サービス」にURLを入力することで利用できます。ここに登録されたURLに対して、新しい記事の情報を通知(PING送信)します。
実際にPING送信の動作を確認してみた
実験として、ワードプレスの更新情報サービスに対応しているPINGサーバーを調べ、以下の設定で送信してみました。
テスト環境:
- WordPressバージョン: 最新
- 更新情報サービス: ngrok
に繋げてみました
記事を公開すると、サーバーに対してHTTPリクエストが送られました。内容を確認すると、確かにブログの情報と記事のURLが送信されていることがわかりました。
送信される情報
PING送信時に含まれる情報は以下の通りです:
<?xml version="1.0"?>
<methodCall>
<methodName>weblogUpdates.extendedPing</methodName>
<params>
<param><value><string>ブログ館</string></value></param>
<param><value><string>https://blogkan.com/</string></value></param>
<param><value><string>https://blogkan.com/feed/</string></value></param>
</params></methodCall>
<?xml version="1.0"?>
<methodCall>
<methodName>weblogUpdates.ping</methodName>
<params>
<param><value><string>ブログ館</string></value></param>
<param><value><string>https://blogkan.com/</string></value></param>
</params></methodCall>
2つのXMLが送信されました。
文字コードの部分をデコードするとこんな感じ
<param><value><string>ブログ館</string></value></param>
結論として以下のフォーマットのXMLが送信されていることがわかりました。
<?xml version="1.0"?>
<methodCall>
<methodName>weblogUpdates.extendedPing</methodName>
<params>
<param><value><string>サイト名</string></value></param>
<param><value><string>ページのURL</string></value></param>
<param><value><string>RSSフィードのURL</string></value></param>
</params></methodCall>
更新情報サービスを使うメリットと注意点
メリット
- 検索エンジンに素早くインデックスされる
- ブログランキングサイトやディレクトリに掲載される可能性がある
- 他のサイトからのアクセス流入が増えることが期待できる
注意点
- 不要なPING送信はスパムとみなされることがある
- 記事を何度も更新すると、そのたびにPINGが送られます。過剰な送信はスパム扱いされる可能性があるため、注意が必要です。
- 古いPINGサーバーは無効になっていることがある
- 既に機能していないPINGサーバーも多いため、最新の有効なリストを調べる必要があります。
- サーバー負荷の問題
- 多数のPING送信を行うと、WordPressの負荷が増加することがあります。
まとめ
WordPressの「更新情報サービス」は、記事の公開時に特定のサーバーへブログの更新情報を送信する機能です。送信されるのはブログの名前、URL、記事のタイトル、記事のURLなどシンプルな情報ですが、検索エンジンのインデックスを促進する効果が期待できます。ただし、過剰な送信はスパムとみなされる可能性もあるため、適切に管理することが大切です。
知らんけど